ワンルームマンション投資を検討中、詐欺の事例を知ってしまうと心配になりますよね。初心者でも始めやすいワンルームマンション投資では、無知を狙う悪徳業者がいることは事実です。注意すべき営業手口や、詐欺に遭わないための対策を知ることで、堅実にワンルームマンション投資を始めましょう。
はじめに、主なワンルームマンション投資詐欺の手口を知っておきましょう。
物件を契約し、手付金を払ったところで連絡が取れなくなる手口があります。一般的に手付金は物件価格の1割程度なので、数百万円を持ち逃げされてしまう詐欺行為です。契約や手付金支払いを執拗に迫ってくる営業には、警戒しましょう。
空室よりも満室の方が物件価値が高くなるため、架空の名義で満室を偽装し、物件相場よりも高値で売りつける手口があります。
運用を開始後に退去したことにされ、家賃収入がなくなる上、売却しようとしても価値が下がってしまっているケースです。 現地確認を必ず行い、自身でも入居者情報を確認することをおすすめします。
婚活パーティなどで知り合い、複数回会って親密になった後に不動産購入を勧める【デート商法詐欺】という手口があります。相手に嫌われたくない思いから断れず、不動産購入後に連絡がつかなくなります。
上記の他にも様々な手口があり、中には、詐欺として訴えられない巧妙なケースもあります。少しでも怪しいと感じたら、類似の事例がないか調べてみましょう。
続いて、ワンルームマンション投資で詐欺に遭わないために、講じるべき対策を紹介します。
取引する前に、不動産会社が信頼できる相手かどうかを見極めることが大切です。
連絡がつかなくなるような無責任な不動産会社には、特徴があります。
・事務所がない
・事務所が、すぐ移転できるような雑居ビルにある
・代表者が短期間に何度も変わる
このような業者には注意が必要です。 企業情報、販売実績を調べ、怪しいところがないかを確かめましょう。
ワンルームマンション投資は、初心者から始める方が多いため、悪徳業者はその無知につけ込んできます。
正しい不動産知識をつければ、説明におかしいところがないか、気付くチャンスになります。
・不動産相場の調べ方
・サブリース契約の仕組み
・不動産売買、運用にかかる経費
などの知識を備えることをおすすめします。
書籍やセミナーなどから情報収集をすることで、詐欺を防げるだけでなく、投資自体の成功にもつながります。
良いことだけを並べる、決断を急かすといった、強引な営業手法は怪しむべきです。投資にはメリットだけではなく、デメリットやリスクもあります。
例えば、
「年金と生命保険代わりになるので、赤字でも大丈夫」
「家賃保証がずっと続く」
「相場よりも高利回り」
「将来値上がりする」
「頭金ゼロでできる」
などは、不親切な営業マンがよく使うトークです。
分からないことは、納得できるまで質問し、相手が言葉に詰まるようであれば、注意しましょう。
詐欺の手口や対策を知っていても、悪徳業者は巧みな手段で騙してきます。万が一に備え、詐欺に遭ってしまった場合の対処法も、心得ておきましょう。
「怪しい」「騙された」と感じたら、一人で抱え込む必要はありません。
まずは、公的機関に相談し、解決策を探りましょう。
・免許行政庁：強引な勧誘を受けた場合の相談
・消費生活センター：身近なトラブルの相談
・宅地建物取引業保証協会：不動産取引の苦情などの相談
・弁護士：法的措置の相談
損額が戻るケースばかりではありませんが、プロに相談することで、解決のヒントを見つけてください。
意図せず買わされてしまった物件は、なるべく早く売却してしまいましょう。詐欺でなくとも、利益の出ない資産は、できる限り早く売却し「損切り」することが､不動産投資のポイントです。
信用できる不動産業者を見つけ、売却の手配を進めましょう。
ワンルームマンション投資は、確かにメリットが多く、不動産投資のスタートとして選ばれている人気の資産運用法です。
一方、そのメリットの多さから、悪質な詐欺業者のターゲットになりやすい傾向があります。ワンルームマンション投資で詐欺に遭わないためには、前述の3点が大切です。
また、この3点は、不動産運用の成功のキーポイントでもあります。
1.信用できる不動産会社と取引する
2.不動産の知識をつける
3.メリットだけを伝えてくる営業を信じない
悪徳業者でなくとも、営業マンの営業マンの都合の良いトークだけを鵜呑みにし、失敗する事例もあります。
その場合は、詐欺や犯罪ではないため、自身で損失をリカバーしなければなりません。自身の不動産知識を高め、信用できる不動産会社と、ワンルームマンション投資を成功させましょう。
