ワンルームマンション投資を始めたものの、「あまり利益が出ない」という悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。なかには、ワンルームマンションを売却したいがなかなか売れなくて困っているという方もいるでしょう。そのような場合は、なぜ売れないのか原因を考える必要があります。そこで今回は、ワンルームマンションが売れない理由・原因について解説します。
ワンルームマンションは、投資目的で購入する方が多い物件です。そのため多くのケースで、次の購入者も投資用に購入を検討していると考えられます。投資用マンションは利便性や住み心地などではなく、資産価値や利回りで選ぶのが一般的です。つまり、居住用マンションと投資用マンションでは購入者が求める条件が異なります。
ワンルームマンションを売却する際は、多くの不動産投資家が求める「目標利回り3~5%」になるよう価格を設定するなど購入者のニーズに合わせることが必要です。
マンションを売却するとき、意識しなくてはならないのが競合物件です。競合物件とは、同じような広さをもち同じエリアにある物件のことを指します。購入希望者は、競合物件である両者のマンションを以下のようなポイントで比較します。
①駅からの距離
②価格
③角部屋かどうか
④最上階かどうか
⑤リフォームの有無
これらのチェックポイントが競合物件に比べて劣っている場合は、売り出し価格を下げたり、売却時期を見直したりする必要があるかもしれません。
投資用ワンルームマンションは、家賃収入を得るために購入する物件です。そのため、空室状態のマンションは敬遠される傾向があります。たとえば、すでに入居者がいるマンションなら、購入した月から家賃収入を得ることが可能です。しかし、空室だと購入後に入居者を探さなくてはならず、すぐには収入につながりません。
また、「同じマンションで空室が多い=人気のないマンション」と考える方も多いため、購入希望者の中には入居率の低さを心配して購入を控える方もいます。
不動産売買は、3月と9月に活発化するため、この時期を狙って広告を出すと売却の確率がぐんと上がります。反対に、お盆の時期などは不動産の流通量が少なくなるので、思うように売却できないといったケースもあるようです。
しばらく売れなかったワンルームマンションでも、3月と9月に売却活動を活発化することで購入希望者が現れる可能性があるので、売却のタイミングを意識しましょう。
競合物件中の競合物件といえば、同じマンションの別の部屋です。同じタイミングで別の部屋が売りに出ている場合は、売却のタイミングを検討する必要があるかもしれません。
なぜなら、同じマンションが売りに出ていると確実に比較対象となるため、状況によっては売れにくくなるからです。可能であれば、売却時期をずらすことをおすすめします。
不十分な広告だと、マンションが購入希望者の目に留まらないおそれがあります。売り出し広告には売却するワンルームマンションのアピールポイントなどをしっかり掲載し、購入希望者に良い印象を与えることが大事です。売り出し広告は、以下のようなポイントを押さえると購入希望者にマンションの情報が届きやすくなります。
①魅力的なマンションに見えるような写真を使っているか
②浴室やキッチンといった水回りや設備の写真を開示しているか
③物件の情報量が足りているか
④マンション内ではなく、周辺環境ばかりの写真が掲載されていないか
⑤他のマンションと差別化するアピールポイントが記載されているか
もし気になる点がある場合は、写真を追加してもらうなど不動産会社に相談することをおすすめします。
売却活動を開始して3カ月経ってもワンルームマンションが売れない場合は、不動産会社の販路が弱いのかもしれません。不動産会社と売主との媒介契約は、3カ月毎の更新が必要です。そのため更新のタイミングで、どの程度の広告活動を行っているのか、どのような方に物件を紹介しているのか、売れない理由を分析しているかなど売却活動について確認しましょう。そのうえで、今の不動産会社に任せたままで良いか、別の不動産会社を探すべきかを検討します。
売れないワンルームマンションには、必ず売れない理由があります。1日でも早くワンルームマンションを売却したいなら、マンションが売れない原因を追究し対策することが必要です。
ワンルームマンションが売れなくて困っている方は、今依頼している不動産会社だけでなく他の専門業者に相談することをおすすめします。なぜなら、さまざまな専門業者にアドバイスをもらうことによって売却に至るケースも多いからです。まずは、相談してみてはいかがでしょうか。