ワンルームマンション投資がうまくいかない、利益が出ないといった人の中には、マンションの売却を考えている人も少なくありません。しかし、いざマンションを売ろうと思っても、何から始めたら良いかわからないという人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、ワンルームマンションを含む不動産の売却方法や注意すべきポイント、媒介契約について解説します。
ワンルームマンションを売りたいと思ったら、まず、ローンの残高を調べます。なぜなら、ローンを完済していない物件は、金融機関の抵当権、いわゆる担保に設定されている可能性があるからです。担保となるマンションは、ローンを全て返済しなければ売却することはできません。
ただし、売却額がローン残高を上回れば、売却代金でローンを完済する「同時決済」の手続きが可能です。反対に、売却額よりもローン残高の方が多い場合は、差額分を現金で賄う必要があります。
マンションを売却するには、自分の持っている物件の相場を理解することが必要です。所有するマンションの相場を知ることで、適正な価格での販売ができます。ワンルームマンションを含む不動産物件の価格は、周辺環境や部屋の状態などさまざまな状況によって変動するため、「いつ売るべきか」の見極めも重要です。
マンションの相場を知るには、売却価格の比較サイトを参考にしたり、ネット上のシミュレーターを使ったりする方法があります。そのほか、マンション売却のプロである不動産会社に相談するのもおすすめです。
ワンルームマンションを売りたいと思ったら、信頼のできる不動産会社を探しましょう。そうはいっても、数ある不動産会社の中から一体どの会社を選んだら良いのか、悩む人も多いはず。信頼できる不動産会社を見分けるポイントは、大きく分けて以下の2つです。
マンションの周辺環境や地域の特性を理解したうえで、正しいアドバイスをくれる不動産会社は、信頼におけるパートナーといえます。その地域で物件を探している他の顧客とのつながりも期待できるため、早期に売却できる可能性が高いです。
どんなに大きい不動産会社であっても、やり取りするのは一人の営業担当者です。営業担当者の対応が悪いと信頼関係を築けません。こちらの質問に丁寧に答えてくれるか、メリットだけでなくデメリットについても話してくれるかなど、誠実な対応が望めるかを見極めましょう。
媒介契約とは、物件売却にかかる契約成立までの手続きを不動産会社に依頼することです。この媒介契約には、「一般媒介契約」、「専任媒介契約」、「専属媒介契約」の3つがあります。ここからは、これら3つの媒介契約の違いとメリット・デメリットを解説します。
一般媒介契約とは、マンションなどにおける物件売却の手続きを、複数の不動産会社に任せる契約のことです。一般媒介契約の場合、仲介手数料を受領するために複数ある不動産会社が競争して営業活動を進めます。そのため、人気のエリアにあるマンションや駅近物件など需要の高い物件は、早期の売却が期待できるでしょう。
専任媒介契約とは、マンションを含む不動産の売却手続きを1社に絞って契約することです。1社限定で契約することにより、一般媒介契約よりも早期売却に向けた営業活動をしてもらえるメリットがあります。ただし広告制限、いわゆる囲い込みをする会社もあるため、買主が見つけづらくなるかもしれません。
専属媒介契約とは、先述した専任媒介契約同様、1社だけに物件の売却を託す契約のことです。両者の違いは、自己発見客への売却の可否にあります。専任媒介契約は自己発見客への売却が可能ですが、専属媒介契約は自己発見客に物件を売ることはできません。
早く売主を見つけてマンションを売却するには、内覧しやすいよう部屋を片付けることが必要です。できるなら、マンションの現況を「空室」にしておくと良いでしょう。居住者がいないマンションだと、内覧者が気兼ねなく部屋の中をチェックできるからです。内覧者に部屋の隅々まで見てもらい、納得してもらうことは早期売却につながります。
また、できる限り買主の希望を聞くことも、マンションを早期に売却するコツです。たとえば、「〇月までに引っ越したい」や「〇〇万円値引きしてほしい」といった希望がある場合は、無理のない範囲で応じると良いでしょう。
ワンルームマンションを売却したい人は、まず、ローンの残高とマンションの相場を確認します。そのうえで、信頼のおける不動産会社に査定を依頼し、売却に向けて話を進めましょう。
ひと口に不動産会社といっても、さまざまな会社があります。ワンルームマンション売却の際には、自分と相性の良い、信頼できる不動産会社を見つけることが早期売却のカギです。ワンルームマンションの売却を検討している人は、マンションの査定だけでも相談してみてはいかがでしょうか。
